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過去のコラム

寄せ植えの楽しみ

ギャザリングという新しい手法で作った寄せ植え
ギャザリングという
新しい手法で作った寄せ植え

寄せ植えってご存知ですか?

私は20年ぐらい前から自宅で寄せ植えを楽しんできました。

季節ごとに色々な植物を組み合わせてコンテナに植え込む。

コンテナの選択から始まり、植物の色や高さ特徴を考えながらの寄せ植えは無限の可能性がありとても楽しい作業です。時には後から出てくる球根を仕掛けておくこともあり、一つのコンテナを長ければ半年ほど楽しむことができます。

寺内医院の植栽に関しては私と同じように植物が好きな先代院長が管理してくださっていたのですが、高齢になり2017年の春に施設へ引っ越してしまいました。

管理をしない生き物って本当にダメになっていきます。時々枯れた植物が植えっぱなしになり忘れ去られたコンテナを見かけることがありますが、何もないより景観をそこねますよね。そこで業者を探して管理をお願いしてみたのですが、やはり毎日手をかけてあげる人がいないと植物は綺麗に育ち続けることはできません。開業医の仕事と家事、子育てで忙しかったので心配しながらも自分で始めてみたら、やはり本来好きなことだったのですっかり楽しくなってしまいました。クリニックの景観を保つため、そして来院された患者さまの癒しになればと願って毎日せっせとお世話をしていましたが今では一番癒されているのは自分自身だと感じています。小さくても凛として咲く花や瑞々しい葉、土を触る感触、全てに安らぎを感じます。

再診のギャザリング寄せ植えの作品
再診のギャザリング寄せ植えの作品

とはいえやる事は沢山あります。毎日の水やりもそれぞれの性質を考えさらに天候や土の乾き具合を確認しないと萎れてしまったり根腐れを起こしてしまったり。定期的な肥料の追加も単純ではありません。肥料を必要としている時とそうでない時がありますし、植物によって肥料の好みも違ってきます。他にも害虫駆除や草むしり、支柱が必要なものなどなど盛りだくさん。。植物を育てていて一番大事な事は毎日見ること、その一言に尽きます。しっかり見て変化に対応しその植物の持ってる力を最大限発揮できるようにお世話をしています。

こういった作業はとても子育てに似ていると私は感じています。3人産んで育ててみて一番驚いたのはあまりに一人一人が違うという事です。そしてこれは子育てしている方なら誰でも感じると思いますが絶対に親の思い通りにはなりません。むしろこちらが望んでいる事と真逆の方向へ行こうとする事も多いです。さんざん悩みながらもやってきた子育てですが随分時間が経って子供たちも大きくなり今確信を持って言えるのはちゃんと毎日見てあげる事が大事だという事です。しっかり見てあげて子供の能力を信じ何が本当に必要か考え助ける、これからもそんな育児をしていきたいと思っています。そして自分の経験を産婦人科医としての仕事にも活かしていければと願い毎日の診療を行っております。初めて行く婦人科のクリニックには不安を感じると思います。相談内容もちょっと恥ずかしいと思う事や言いにくい事もあるかと思います。そして婦人科の診察は誰にとっても嫌なもの。そういった事は十分理解しております。どうぞどんな世代の方もお気軽に寺内医院へお越しください。